政界を浸食する中国スパイ 欧州で相次ぐ摘発、日本にも魔の手 「日本は法整備は進むが…捜査手法に制約が多い」
欧州で「中国スパイ」の摘発が相次いでいる。欧州連合(EU)欧州議会の議員スタッフをはじめ、英議会の調査担当者、ベルギーの元上院議員らが工作の対象となっており、中国のスパイ網が欧州政界に深く浸透している様子が浮かぶ。中国スパイの手口は、「親中派」だけではなく、「反中」勢力も取り込むのが特徴だという。「スパイ天国」と揶揄(やゆ)される日本でも、警視庁が昨年、中国当局が東京・秋葉原に設置した「非公式警察署」が入ったビルを家宅捜索をしている。